しじまの書評

読書や読書体験の魅力を伝える

14.「いくつもの週末」江國香織著

 

いくつもの週末 (集英社文庫)

いくつもの週末 (集英社文庫)

  • 作者:江國 香織
  • 発売日: 2001/05/18
  • メディア: 文庫
 

 

 

いくつもの週末にデートを重ね、サラリーマンの彼と結婚した著者。日々の想い、生活の風景、男と女のリアリズム。恋愛小説の名手が告白する、甘く、ときにはビターな「結婚生活」。(解説・井上荒野)

 

 

 

 

 引用はアマゾンの商品紹介から。

 

 

 

 

 結婚生活をここまでドラマチックに描けるでしょうか。

 

 結婚はすなわち停滞、のような扱いで題材となることが多いですよね。現実にもそのようなイメージがあるからそうなっていると思います。

 

 ドラマチックが生まれるのは結婚そのもの、離婚、などなどですが、それがないのに、江國さんの描写する結婚生活は波乱万丈です。

 

 しかも、最初は3者視点で読んでいたのですが、どうやらこれは江國さん自身の話です。

 

 

 なんてことのない日常の1シーンをいかに切り取るか。そんな技量のすごさがうかがえます。

 

 あと個人的に好みなのが、江國さんの文章には優しさが滲んでいるような気がします。恋愛とそれに振り回される人間が描かれることが多いのですが、それを厳しい目で見つめるのではなく、振り回されることをよし、として見てくれている、そんな気がします。

 

 自分も結婚したらドタバタするのかな。。。